活動コンセプト チャレンジの輪を広げ、生きやすい世の中に
課題意識
22歳の時、大病で倒れた私は身体障害者となりました。
しかし、周りの人や公的制度などのサポートのおかげで、前を向くことができました。
受けたサポートに対する恩返しをしたい!という思いがリハビリを重ねる日々の中で強くなる中、
若くして障害者となって悪気はなく、ふとした瞬間に「若いのに気の毒に」や
ふつうにしていても「頑張ってるね」と声をかけられることがありました。
他方で私はサポートがあったので、前向きでしたし、愚直に恩返しの方法を模索していました、
そんな時、当時のリハビリ担当医から
「看護学生に入院時の経験を話して欲しい」という依頼が受け、これが転機となりました。
恩返しのチャンス!
やれることはやってみようと未来の看護師たちに入院時の様子や患者としては
このように接してもらえるとありがたい等の体験談を赤裸々に伝えました。
実習の経験もない時期の学生だったため、
「現場に出る前に聴けて良かった」「今後の学びの指針にしたい」
などの反響があり、この活動につながる確信を得ました。
自分が障害者となり経験したことを伝えることで人のお役にたてる!
この方向性でチャレンジしてみよう。
何かにチャレンジし、結果が伴えば生は充実しますし、
たとえ結果につながらなくてもチャレンジ自体に価値があります。
私の場合は、身体障害者になることで身体の自由を失うという大きな喪失感を伴う経験をしましたが、
チャレンジすることでリカバーできると実感できました。
挫折することは誰にでもありますが、挫折を経験することで
このようなチャレンジが難しくなることがあります。
障害者になることに限らず、挫折を経験すると程度の差はあれ、内省的にならざるを得ない時期が訪れます。その時間が長くなると、外からの情報が入りにくくなり、
いざ、チャレンジしたいとなった時に、踏み出せない、
方法が分からないということが起こり得ます。
その結果チャレンジしにくい方たちが生まれます。
これは社会的な損失を伴う課題です。
私は若く、幸いにもサポートにも恵まれたので、チャレンジできました。
その後、人に話す機会を創れる方にお願いして講演を積み重ね、
小学生から高齢者まで累計1,000名以上の方に経験を伝えつつ、
その様子を発信しました。その過程で私が活動する姿に勇気をもらっている
という声をいただくようになりました。うれしい誤算でした。
大切にしている価値観 「チャレンジ」「応援」「恩返し」
私の場合は前述の誤算があったおかげで、私がチャレンジすることには人の背中を押す力があり、
喜んでもらえることを知り、障害者の私だからこそできることとして、この小見出しの三つの要素
を活動のベースとなる価値観としました。
また、私のチャレンジを応援してくれる方も少なからずいらっしゃって、
人を応援する力のある私のチャレンジを人が応援するという「応援の循環」が生まれ、
チャレンジすることに私は幸せを感じるようになりました。
ミッション 「?を!に変える」情報発信
現段階で個人的に資金を拠出して人を応援するようなアプローチを採る力は私にはありません。
現実的にできることとして、情報発信してチャレンジを後押ししよう。
私が障害者でそれに関わる経験を蓄積しやすく、当事者や関連する支援職の方とも
つながりやすい環境にいるため、役に立てる情報を集めやすい環境にいると言えます。
また、チャレンジする障害者のロール・モデルの一人になっていきたいとも考えています。
特に成果を上げやすいので、障害に関わる事項を私個人は最優先しつつ、
様々な分野で独自のアプローチでチャレンジしている方の発信
も届けることがこの活動の意義です。
その中で人の中にある「?を!に」変えていきたい
そのようなコミュニケーションができれば、人の意識が変わり、行動は変わる。
さらに、チャレンジする人たちをつないでコミュニティをつくるような役割
も果たそうと考えています。
前述の発信の中で様々なチャレンジがあることを知れれば、
チャレンジの輪が広がります。
チャレンジの数だけ多様な人がそれぞれの人生を歩んでいます。
これらの人が繋がろうとすれば、
各々の違いを認め合う姿勢が必要になります。
これは沿革において後述している通り、
私がチームで活動する中で経験してきたことです。
ですので、私は先頭に立って、「違いをあたり前に」
していくべくメッセージを発していきます。
これらのことを継続することは、チャレンジに対するバリアをなくしていく一助となるはず。
以上が活動の骨格です。
ビジョン チャレンジに対するバリアのない世の中
私はチャレンジすることで、人生は豊かになると考えています。
どんな状況でもその人が望むチャレンジができるように、
私にできることを積み重ねます。
沿革
1.自身が身体障害者としてのチャレンジについての情報発信(2014~継続中)
人生の途中で障害者となった代表 島本昌浩(プロフィール)が
「自分がチャレンジする姿を伝えることでチャレンジしやすい世の中にしたい!」
という個人的な思いから2014年に活動開始。
メールマガジン・ブログ・講演・主催イベントによる情報発信を精力的に続ける。
代表個人の体験談とともに、様々な障害当事者、医療や福祉、教育分野の専門職、
社会的な活動をされている方々へのインタビューや
公開対談等のイベントにおける参加者も含めた交流が具体的な活動内容です。
.2.多様性を体現する「チーム」での多彩な情報発信へ(2018~2022年3月)
代表個人が様々な方に取材をして、情報発信する中で出会った人たちと活動を共にして、
各自の視点から情報発信して頂くことで活動の意義を深められるのではないか。
そのような考えのもと、取材で出会った方に「一緒にやりませんか?」
とお声がけするとともに、WEBサイトでの公募も三次にわたり行い、最盛期は18名のチームとして動きました。
私とは異なる種類の障害当事者、支援者、当事者のご家族、そして障害とは直接関わりのない社会活動家
の参加があり、多様な視点から記事公開やイベント開催ができたことは現在につながる財産に。
しかし、多人数での活動のマネジメントは難航し、思い切って方針転換することに。
3. リスタート 原点回帰(2022年4月~現在)
2.の期間は発信の幅が広がった反面、チームメンバーの急激な増加により
初期の代表・島本が前面に出る、バリアフリーチャレンジ=島本という
わかりやすさが後退しました。
チームメンバーには感謝していますし、
タイミングが合えば何か一緒にしたい思いは今もあります。
ただ、私自身の特長を出すためには、活動の中心に代表・島本を置くことに責任を持った方が良い。
自分が発信したいことをキチンと伝えるために再度方針転換することを決意いたしました。
ただ、活動開始時の形に戻るだけではなく、
人とともにことに動くことでより生まれる良さは残したいので、
この第三期では、私が関与することで双方に成果が生まれ、
社会にもインパクトを与えられるような活動をしている主体(個人、法人問わず)
と積極的に協業していきます。
と同時に、二期から継続して高い熱量で私と活動を共にしてくれる方とは、
チームという大きな集団ではなく、
小さなコンビを組んで継続して共に動いてまいります。