神戸の夙川学院短期大学で日頃「社会福祉概論」という講義をされている同期の行政書士で社会福祉士の先生から、「当事者として“バリアフリー”について話しても らいたい」という依頼を受け、同校の児童教育学科の生徒計100名強に、標記のテーマで話をさせてもらいました。今回は同じテーマの話を90分×2クラス という形でしました。受講者の多くが10代の女性だったので、退屈にならないように、と多くの質問を投げかけました。また、ところどころで指名して答えて もらうといった工夫をしました。クラスによって、雰囲気がかなり違ったので話す側としても問いかけの内容を変えたり、と力量を問われる講義でした。話した 内容の概要は以下の通りです。

・子どもとバリアフリー
保育士や幼稚園教諭など子どもに関わるプロになる生徒たちだったので、
バリアフリーが子どもにどう関係するのか身近な例を題材に語りました。

・バリアフリーとユニバーサルデザイン
両者の関係を踏まえ、「誰もが」暮らしやすいユニバーサルデザインを増やす手段としてまずは「弱者」が暮らしやすくなるバリアフリーからという私見を述べました。

・まとめ(子どもに関わる専門職として知っておくべき情報)
出先でバリアフリー情報を効率よく入手できるツールを紹介するとともに、保育所での死亡事故の統計を踏まえ責任の重い仕事なので、あらゆる情報に敏感になって、個々のケースで子どもにとって何がバリアになるのかを想像できる力を身に付けて下さい。


以下受講者へのアンケート結果です。

バリアフリーとユニバーサルデザインの違いが詳しくわかりました

普段は身近に使っている施設にも、バリアフリーやユニバーサルデザインが適用されているんだなと思いました。 体の不自由な人など、困っている人をみかけたら手助けをしてあげたいなと思いました。
バリアフリーとユニバーサルデザインの違いが詳しくわかりました。 施設の中にあるエレベーターやスロープなど、体の不自由な人や高齢者の方に配慮されているところが、写真を使って詳しく説明されていたのでとてもわかりやすかったです。

リアルな声がきけて、すごく勉強になりました。

「保育所での死亡事故2012年18件」というところです。 すごく怖いなーと思ったからです。
自分が保育する立場になったら、本当に気をつけないといけないなとおもいました。 リアルな声がきけて、すごく勉強になりました。

島本さんの話を聞いて、いろいろ考えさせられました

バリアフリーは気にしたことがなかったけど、島本さんの話を聞いて、いろいろ考えさせられました。
車いすの方の話を初めて聞いたので、ためになりました。

障がい者にとっては不便なことが多いという所に興味を持ちました。

障害のない人にとっては普通のことが障がい者にとっては不便なことが多いという所に興味を持ちました。
障がい者の立場で考えて障がい者が使いやすいようにしていったらいいのではないかと思ったからです。 資料があったりしてとても分かりやすかった所が良かったです。

保育士や子どもと関連付けて話をしてくださりとても理解しやすかったです。

ユニバーサルデザインとバリアフリーの観点の話を聞いて、私もたまに高齢者の方はこういう所が不便だなーと考える場面があるので、改めて考えていきたいです。
保育士や子どもと関連付けて話をしてくださりとても理解しやすかったです。高校の時に社会福祉という授業で車いすにのったりして不便である所などをなんとなく理解しました。そして、誰もが不便と思わないような社会を作っていってほしいです。