さみしかった日々~学校という小さい世界で~
私は幼い頃から発達障害の特性故に、三人以上の会話や雑談が苦手で、
最終的には孤立していました。
そして、日々のストレスが積み重なった結果、
小学4年生の時に二次障害で社会不安障害を発症し、
人間関係を深めていく事がさらに難しくなりました。
心をつないでくれたSNS
こうして生きづらさを抱えたまま高校生になったある日、
新しい居場所を作るために私はブログを始めてみることにしました。
最初はSNSでも 「どう思われているのか」 「馬鹿にされないか」 「嫌がられないか」
が気になり、なかなか積極的になれなかったのですが、
同じような思いをしている人達と交流していくうちに、
亀の歩みだけど、心のハードルが下がっていくのを感じました。
リアルタイムでは、話しかけられない限りは自分から話す事はできません。
(視線、自分から話しかけること、聞き取るのが苦手)
しかし、SNSでは、時間をかけてじっくりと自分の思いを書くことができるのです。
書いたらエイッと送信すれば済むので(それでも勇気がいりますが)、
人と関わりやすいんですよね。
ASD(自閉症スペクトラム障害)*の人はコミュニケーションが苦手なため、
人と関わることがどうしても難しい。
*自閉症スペクトラム障害(ASD)とは、
自閉症やアスペルガー症候群などが統合されてできた診断名です。
コミュニケーションに困難さがあり、限定された行動、興味、反復行動などが起こります。
自閉症スペクトラム障害の原因はいまだ特定されていません。
しかし、何らかの生まれつきの脳機能障害であると考えられており、
しつけや愛情不足といった親の育て方が直接の原因ではないとわかっています。
【LITALICO発達ナビより一部抜粋】
ネットでの交流を悪く言う人もいますが、ネットは自閉症スペクトラム障害の人を助け
私が人間関係を広げていくことができる場なのです。
目の悪い人が眼鏡を使うように、コミュニケーショの苦手な人は、
ネットをどんどん使っていけばいいと私は思っています。
さて、ネットがあったお陰でOTOGUMO Singer YUUIさんと出会うことができました。
@yuui173←YUUIさんのTwitter
以前からSNSを通じて親しくして頂いていたのですが、
声をかけていただき、私のソロ演奏とのコラボが実現しました。
私の可能性を広げてくれるもの~広い世界の中で~
素敵な歌詞をつけ、歌ってくださっています。
動画編集までして頂き、素晴らしい仕上がりになっていますので、
是非見てくださいね。
いつもは動画で顔を伏せていますが、
今回は「顔出し」で演奏しています。
ところで、YUUIさんは、次のような思いを込めて歌詞を書いてくださったそうです。
※YUUIさんは、発達障害や精神疾患を持つ子たちと深く関わる仕事に携わっていた時があったそうです。
YUUIさんからいただいた歌詞に込めてくださった思い
についてのメッセージです。
一番のAは、 発達障害持ちの方や凸凹持ちの方は、
一度は思うんじゃないか、普通の人達と自分は違うとか劣等感みたいなものを表現しました。
また人の目を見られなかったり、うまくコミュニケーションが取れないという部分を、
定型発達の人の表現(心を閉ざすなど)をとりながら意味を込めています。
その後のAメロ後半は、まさしくルルーちゃんの事。
個人的な想像ではありますが、ピアノに助けられ、ピアノを通して自分を表現して、
そして強くなっていくようなイメージ。
「あなたの優しさに背中押されて」は、
お母様を思いながら浮かんだフレーズです。
実は、お母様のブログが最初の出会いでしたので♪
2番かな、少し感情的になってくるAメロは、
強くなっていった自分とまだ迷ったりしている自分とを分けるような感じで書きました。
「キミ」は、まだ弱い面のある自分。
完璧な人は居ないし、人は助けられながら生きていく
という現実に結びつけつつ、自分自身の心の葛藤がありながら、
強い自分が弱い自分を引っ張って、そして強くなっていく。
二人でひとつ、それでいいんじゃないかっていうメッセージ。
ラストは、自分自身を大切にしてというメッセージを込めて、
この想いを持った人達にこの曲が届くように。
私の思いを手に取るように表現してもらえ、感動に浸っています。
SNSを通じ、音楽の輪や心の輪が広がっていくのが嬉しいです。
「詠月」 の歌詞
月明かりを浴びたように
葉の揺らめきを照らす
空に満ちたきらめく人
その影に心隠す ずっと
そっと憧れを秘めてた
視線すら交わるを拒み
輝きが増すほど
この心 閉ざしたまま
私にはまだ遠くて
月明かり 手を伸ばし
空気を掴むだけなんだ
この手は何が出来るのだろう
ほら指先が知っているよ
心映す旋律
伝われよ 私自身へ
この音色こそが 鏡
そこには 満ちた光
驚くほどに強く
少し…少しずつ
力強く奏でるよ
あなたの優しさに
背中を押されながら
夢を描き進む道が見えてくる
救え
この胸 永遠に光れ
月明かりを浴びた風が
私に溶けて
空をおおう 雲でさえも
今なら愛せる イマだから
悔しさ悲しみ 全てを
抱き締めさせて
無理をする必要はない
君のことを教えてよ
君がのばす その手のひら
私が掴む
共にほんの少し前へ
顔をあげてみて そこに
沸き上がる 強さ 弱さ
ふたつ混ぜ合え
それでいいの
泣かないで
強がりもしなくていい
奏で続け いつか 月影映す
美し姿を
大切に包み込もう
繋ぐ手は離さないよ
この先長くて
涙と笑顔を
繰り返し覗かせてふわり
さぁ響け
蝶のように ひらひらと
投稿者プロフィール
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神戸女学院大学音楽学部ピアノ専攻卒業
にしはまピアノ教室(障がい等困り感のある方も受け入れ可)講師
ピアノ曲を作曲、演奏動画もアップしています。
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