習慣化のテクニック
私を事例にとってまとめます。
私はよく「若くて大変なのに明るいね」
と年配の方から言われますし、
講演をする際には、
「なんでそんなに前向きなのですか?」
と学生から質問を受けたりもします。
これは私なりの習慣で「障害があるから暗い」
とは思われたくないので、意識的にそう見せていることによります。
とはいえ、人間ですから常に自分の思い描くイメージ通り振る舞えて
いる訳ではありません。
例えばリハビリ。
(個人差はありますが)私の場合は、身体機能を維持するためには不可欠です。
毎日自主トレすることが望ましいです。
やらないと、廃用症候群という状態になり、
できていることができなくなるリスクがあります。
しかし、現状私は十分な自主トレができていません。
怠けてしまっているのです。
病気してからリハビリが楽しいと思えたのは回復を感じられた時期だけで、
近年は機能を維持するため、仕方なくやるという感じになってしまっています。
油断すると、人は簡単に易きに流されます。
飴と鞭を上手く使う
自主トレしない→機能低下→なかなかやる気がでないという悪循環に陥り、
少し太ってしまいました。
歩けるレベルの肢体不自由の障害者にとっては負荷が増すので、
体重増加は良くないです。
最近人から「太った?」と聞かれます。
私は「太った?」という言葉を極度に嫌います。
これが私の運動に対するやる気のスイッチになります。
で、減量することにしました。
目標体重達成まで食べる量を減らすつもりです。
ここでは、「太った」という他者評価が鞭の役割を果たしています。
他方で、普通に食べていいことを飴に設定しました。
このように「飴と鞭」をとうまく絡めれば少しずつでも毎日運動しよう、
というモチベーションにも繋がります。
リハビリについても自分一人で自主的にやるのが難しいなら、
医療機関のリハビリを利用するのも一手です。
そこで、5年ぶりくらいだと思いますが、社会復帰に伴い、
辞めていた訪問リハビリを明後日から再開することにしました。
今回は、減量というきっかけが必要でしたが、
自分で飴と鞭をうまく使えれば、
行動を習慣化しやすいです。
これまで私は自主トレを習慣化できてない訳ですが、
この減量を機に習慣化できると思います。
一番の鞭になることを仕組みとして用意したからです。
それはこのことをこの場に書いたことです。
私は「口だけの人間」と思われるのが
「太った?」と言われることの何倍も嫌いです。
後には引けない訳です。
私の場合は、自分を追い込む方法が向いているのですが、
それぞれの方にとって、モチベーション向上に繋がるツボを刺激すること。
そのために自分をよく知ることが大切です。