こんにちは。久しぶりの記事となりました。
新型コロナによる緊急事態宣言を受けて
在宅ワークが進んでいる反面、子どもが家にいるために、仕事に行かなくてはいけないのに行けない親の声をあちこちで聞きました。
ちょうど3月の初め、学校が一斉休校となったときに、以前の職場の同僚から「一斉休校になって小山さんお子さんどうしているのかな?と思ったけど、もうお子さん大きいから大丈夫だったのよね。」と言われました。
一緒に働いていた同僚にとって、子どもが学校に行けないということは、私も仕事に行けなくなるとすぐに思ってしまうほど、子育て中の私は、職場の人たちの支えがあって働き続けることができたのだと改めて気づいたのでした。(本当にありがとうございました。)
現在、学校が再開しつつありますが、お子さんの学校や保育園、学童がお休みで仕事に行けない保護者の方にとって、仕事に行けないということがどれだけ大変なことか。また、それがいつまで続くのかわからないということがどれだけ精神的な負担になっているのか痛いほどわかります。
私自身も3人の子どもを育てながら仕事を続けてきたので、今の状況で子どもが小さかったら、きっと途方に暮れていただろうなと思います。
今回は、リモートワークが少しは推進されて、在宅での仕事が可能になった職場も多いのではないでしょうか?
今回のことをきっかけに、仕事をする場所を選べるようになると、子どものいる女性が少しは働きやすい社会になるのかなと期待しています。
私自身、最初に書いた通り、を職場の人の助けのおかげで、子育てをしながら仕事を続けてられました。
ただ、その道のりは決して順風満帆ではありませんでした。
仕事と育児の両立を模索した日々
結婚してやむを得ず専業主婦となったのですが、地域の女性センターでの「ジェンダー・フリー」に関する講座にたまたま参加して、女性が自立することの大切さを再認識し、そこからは、仕事をして働き続ける道を選びました。
子どもを保育園に預けて仕事を始めようと再就職活動を始めたのですが、世の中はちょうどバブルが弾け、1歳と3歳の子どものいる女性を雇ってくれるところはなかなか見つかりませんでした。(今の状況と似ているかもしれません)
ちょうど長女がお腹にいるときに、暇だったのでプログラミング講座などに通っていたこともあり、情報処理会社に応募しました。
しかし「小さな子どもが2人もいたら、きっとそんなにしっかりは働けないから」という理由で、休んでも影響のない、事務のパートとして採用になりました。
また、仕事を始めてからも、夫と子どもがいる女性は103万円以内で働くものという会社側の思い込みから、いくら仕事を頑張っても給料が上がらないということもありました。
その後、パートでありながら産休を取得でき、産休後はすぐに復帰することができるほど、仕事を評価してもらっていたにもかかわらず、給料の上がらない状態は続きました。
子どもの病気やPTA活動などもあり、お休みすることは多かったのですが、休みにくい状況を乗り越えるために、保育園に一度迎えに行って、一緒に夕飯を食べてから仕事に戻ったり、休日出勤も可能な限り積極的にしたりしていました。
家と職場が近いからできたことですが、辛いことも多かったですし、理不尽だと感じることも多かったです。
それでも私は働き続けることにこだわったのでした。
自分自身の働きと稼ぎがリンクしていないように感じていたので、スキルアップのため通信の大学に通い、税理士の資格試験の勉強をし、念願の会計事務所に転職をしました。
転職後、長年の努力を認めてくれる上司と出会うことができました。
自分の仕事を認めてくれて、性別や年齢などではなく、仕事自体を評価してくれていることが実感できて今は本当に良かったと思っています。
とは言っても、私と同じような苦労をせずに、子育て中であったとしても、仕事を辞めることなく続けることができ、待遇面でも能力に見合った給料を受け取ることができるような社会になってほしいと思っています。
そのような社会にしていくためには、新しいものを受け入れ、全員が同じように働くのではなく、それぞれがもっとも力を発揮できる柔軟な働き方ができるような仕組みを社会全体で作っていくことが大事ではないでしょうか?
「今まではこうだった!」ではなく、「どうすればもっと良くなるのだろうか?」を考えていきませんか?
投稿者プロフィール
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特例認定NPO法人Gift理事長
https://giftboxcharity.org/db/
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