お金のバリアフリーとは?
「どうして、私はお金がないんだろう?」
「お金さえあれば○○できるのに…」
そんなことを考えたことがある人は多いと思います。
そういう私も、お金ではずっと苦労してきました。
そして、そんな経験があるからこそ、
お金が理由で夢を諦めることがなくなるようにという想いから
現在、NPO法人Giftで活動を行っています。
お金がないことによって、
可能性が狭められてしまったり、
チャンスを失ってしまうことは、
お金のバリアがある状態だと考えています。
では、どうすればお金のバリアフリーが実現するのでしょうか?
まずは、現在起こっているお金のバリアがある状態を
見ていきたいと思います。

「貧困の連鎖」

日本では、7人に一人が子どもが貧困だと言われています。
また、貧困家庭に育った子どもは将来も貧困であり続けるというデータもあります。
貧困は連鎖すると言われています。
一度その中に入るとなかなか抜けることができません。
その原因は貧困家庭に育った子どもは、
そうでない家庭で育った子どもと比べて、
進学率が低く、そのためその後の就職にも影響してきます。

そして、望まない妊娠をしてしまったりして、

また、次の世代の子どもも貧困になってしまうというループがあります。
その結果、様々な選択肢が狭められ貧困のループから抜けられなくなってしまうのです。
まさにお金のバリアがあるために、
機会を失っている状態が今の日本でも起きているのです。
こちらに日本財団さんの記事がありますのでご覧ください。
こちらの記事にもあるように、
子どもの貧困は社会的な損失でもあると言われています。
では、どうすればそのような貧困の連鎖を断ち切ることができるのでしょうか?
本当に、お金がないことがこの問題の原因なのでしょうしょうか?
お金があればすべての問題は解決するのでしょうか?

「お金があればもっと幸せになれるはず!」

「お金があれば幸せになれる」というのは本当でしょうか?
お金を得るために、寝る時間も惜しんで必死に働き続けた結果、
お金は得たけれども、他のもの(健康や友人など)を失ってしまったとしたら、
それはそれで不幸だと思います。
他方で、オレオレ詐欺に引っかかってしまったお金持ちの高齢者の話を聞いたときに、
どこか騙された人に対して、
「気の毒だ!」「大変な目にあってかわいそう」と感じるよりも、
「騙されるほど現金持っていたんだ!」
「お金があるから狙われるんだ!」というような
やや、被害者に対する妬みのようなものがないでしょうか。

お金持ちの方は、悠々自適な生活
をしている場合もありますが、
お話していると、

実は人のことを信頼できなくて
孤独を感じているように感じます。
必ずしもお金があることで幸せになれるとは限らない
ということえす。
こちらの記事も参考になさってください。

お金のバリアフリーを実現するためにできること

先程の参考記事にもあったとおり、
お金持ちの人たちが幸せに暮らすためには、
そのお金を誰かのために働かせることが大切なように思います。
例えば、1万円を使うときにほんの少し考えてほしいことがあります。
それは、その1万円はどこの誰を幸せにしているのだろうかということです。

例えば、少しでも安いものを買おうとしてお金を使った場合、

そのサービスは、他よりも安く提供するために、
安い賃金で働く貧困の人達の労働で成り立っているかもしれません。

また、粗悪な原料を使う等、

何かを犠牲にした結果なのかもしれません。
私たちが無意識に行っている消費行動は、
資本主義経済の中で、格差を広げることにつながっている可能性があります。

私は、お金のバリアフリーは、

お金の使い方から実現できる考えています。
前回の私の記事の中でも「循環させることにより社会はもっと良くなる」
というようなことを書かせていただきました。
私たちは、お金を受け取ったときに、
どうしても手放したくない衝動に駆られます。
しかし、お金は本来は手元においておくものではなく、
交換の手段として循環させることに価値があります。
お金に使用期限をつけると良いというような話も聞いたことがありますが、
人は死ぬときにはお金を持っていくことはできません。
生きている間に、より人を幸せにするお金の使い方をすることができたら、
自分だけではなく、周りの人も幸せにすることができ、
お金の格差のない、バリアフリーな世界が広がるのではないかと思っています。