「寄付してください」
この言葉を言われたとき、あなたは何を感じますか?
「私も寄付ほしいわ!」
「いや〜寄付はちょっと!」
そう思う人もすくなくないと思います。
なぜなら、私もそう思っていたから。

〜寄付の本当の力を知った募金箱〜

そんな、私が今まさに自分たちの団体の
寄付キャンペーンをして、
毎日のように
いろいろな人にご連絡を差し上げています。
おそらく、私の連絡を受けて冒頭に書いたように
思った方もいたかもしれません。
もし、そうだとしたら本当に申し訳ないな
と思っています。
だけど、私は寄付を集めることを諦めません。
なぜなら、私はNPO法人Giftの活動に参加し、
募金箱事業に関わったことで、
本当の寄付の力を知ってしまったからです。
みなさんも、募金箱については、
街頭募金やコンビニなどのお店に
置いてあるものを見て
知っていると思います。
ただ、私たちはGiftの募金箱を通して、
寄付する喜びを広げたいという願いから、
募金箱を置いてくださっているお店に対して、
寄付によってどうなったのかを細やかに報告しました。
そうすることで、募金箱をおいているお店の方も、
そこにくるお客様も自分たちが募金箱に入れた
寄付による変化を
知ることでまるで自分のことのように
喜んでくださる場面を何度も見てきました。
寄付には人を幸せにする力がある!
私はこの事業を通して寄付の可能性を
もっと広めていきたいと思ったのでした。
それは、寄付が本当に必要な人に届いたら、
寄付は行く先々で人々を幸せにしていく
と信じているから。

〜集める、渡す、広げる〜

「NPOの寄付を集めるNPOです」
実は、最初の頃の私はGiftを
一言で説明するときこのように伝えていました。
実際に、いろいろな団体の募金箱をお店に置いていただいたり、
メルマガなどで、寄付を呼びかけたり、
ファンドレイジングに同行したり、
節税寄付キャンペーンを実施したりしていました。
活動に必要な寄付を集めてくれるGiftの存在は、
NPOにとってはありがたい存在
だったのかもしれませんが、
その団体の価値や寄付の必要性
を伝えることの難しさを感じ、
少し壁にぶち当たってしまい、
募金箱事業の限界を感じたのでした。
そんなときに、今Giftが受け取った寄付から
助成金を出してみたらどうだろう
いう話になり、私たちは助成金事業を通して、
NPOが寄付を使って価値を創造してほしい
という願いもあり、
この事業に取り組んでみました。
しかし、渡した後の使いみちや報告を
明確にしたいと思ったにもかかわらず、
実際に助成金を使えず返還していただいたり、
実施が遅れて報告に至らなかったり
ということが起きてしまい
自分たちが託された寄付を渡しても
寄付者に喜びを広げることは
簡単ではないと感じたのでした。
その後、私たちは試行錯誤を繰り返した結果、
NPOが組織として自分たちで寄付をはじめとした
金調達ができる力をつけることが大事
なのではないかと考えました。
実際にNPO向けの事業を行うなかで、
私たちが考えるNPOに向けてのサービスはニーズが有る
と感じています。
実際に、私たちのサポートで寄付を集めるキャンペーンを
行い、寄付額を倍に増やした団体や
活動を諦めかけていた団体さんの補助金申請をサポートし
活動を復活させることができた団体さんもいらっしゃいます。
そこで、私たちは、
『社会課題の解決に十分なお金が回らず、現場のNPO運営者が目の前にある社会的なニーズを諦めてしまう』
そんな、現状を変えるために活動を行うことにしたのです。
魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えることを選択しました。

〜寄付とGift〜

「なぜNPOへの寄付が大事なの?」
この社会には取り残されたニーズがあり、
そのニーズに応えるためにNPOの存在は不可欠
だと思っています。
しかし、NPOは資金が乏しく
そのために
お金が理由で、NPOが課題の解決を諦めてしまうこと』
が起こりえます。
そうなってしまうと、この社会には、
いつまでも解決されず取り残される課題で溢れてしまいます。
そこで『利益0の “NPO活動” に寄付を取り入れた “NPO経営” を統合する』
ために、
私たちはNPO経営者に会計相談や寄付集めの講座を行ってきました。
現行の会計相談や寄付集めをNPOのファイナンス支援プログラムとして体系化し、
よりよく価値提供を行うために寄付キャンペーンを現在実施しています
私たちは寄付には人を幸せにする力があると信じています。
そして、NPOはこの社会を豊かにしていくための存在だと考えています。
NPOが寄付を集めることで、社会が豊かになっていけば、
寄付をする喜びを感じることができ、幸せが広がると思うのです
一人ひとりは小さな力でも集まれば大きな力となります。
ほんの少しの余剰を、循環させることでこの社会はもっと希望にあふれるものになるのではないでしょうか。