道ですれ違う人が内部障害者かも知れない、と考えるだけで世界は違って見えるはず

(1)でまずは障害特性とそれに付随して困ることを

知って頂きたい旨を述べました。

知って次にできることは、実際に行動することです。
非現実的な話はしたくないので、

あくまでも私たちにできることを例に考えます。

私に情報提供してくださった当事者のお二人とも

生体腎移植により難局を乗り切られました。

私たちが生体間移植で自分の大切な人以外に臓器提供
をすることは、考えにくいでしょう。

よって、ここでは、可能性がより高く、
患者団体も助かる命を助けるためにと啓発活動をされている
死亡後(脳死含む)の臓器提供を例にします。

移植医療の現状を簡単に説明すると、
臓器移植法の平成22年改正により、

本人の意思が不明でも家族の同意があれば、

脳死段階での臓器提供が可能になりました。
しかし、その後心停止後も含めたドナー全体の数は減少しています。
原因の分析はまだ十分になされていません。
他方で、臓器移植の希望者は1万3千人以上です。
臓器提供についての家族の同意は

とても重い決断だと考えます。
誰もが脳死になる可能性がありますし、

死なない人はいません。
よって、できることとして、提供するのか、しないのかの

意思表示を多くの人がしておくことが望ましいです。

当然ながら、提供するかどうかは、完全に個人の自由です。

私は提供に積極的で保険証と免許証に意思表示していますし、
家族にも「もらってくれる人がいるなら全てあげて欲しい(笑)」

と伝えています。

できることを端的にまとめると「知って、行動する
それだけです。

で、そのために共通して必要なのはほんの少しの他者への思いやり

道ですれ違う人が内部障害者かも知れない、と考えるだけで
世界は違って見えると思います。
私は自身が22歳で脳の血管奇形により脳出血を発症し、

障害者になったからこそ弱い立場の人に対して敏感です。
だから、私でもできることはやります!

青臭いかも知れませんが、上記のほんの少しの思いやりを

社会の3割の人が持てば世の中は変わると思われませんか?

 

投稿者プロフィール

島本 昌浩
島本 昌浩
バリアフリーチャレンジ!代表
challenged-view編集長