大切なのは面倒と思わず、駅員さんにキチンと確認すること

1.電車乗車時によく受ける親切

今日電車に乗った時のことです。
乗車駅で駅員さんに介助を申し出て、
いつもの定位置で駅員さんがスロープを
持ってきてくださるのを待っていました。

やってきた駅員さんに
「同じ駅で降りる別の車椅子の方が乗っておられるので、
その方と同じ位置で乗車して欲しいと降車駅から言ってきたので、
よろしくお願いします。」と言われ、ホームをかなり移動しました。

同じ駅から複数台の車椅子と
同じ位置で乗った経験はありましたが、
今回のケースに遭遇したのは初めてでした。

特に問題ないので勿論案内された位置から乗りました。

乗り換えのために降りる駅で私より前の駅から乗られていた方と
一緒に降りたのですが、
ここで私がミスをしてしまいました。

乗車した駅でいつもの位置で乗っていれば、
少し移動すれば、乗り換えで次に乗る電車の定位置になります。

今日は最初に乗った位置がかなり動きましたから、
その分降りて即座に移動しました。

いつも目印にしている表示と似たものを発見したので、
「この辺だ」と思い、そこで駅員さんを探しましたが、
見当たりませんでした。

そう、私の勘違いでした。

目印にしている表示とほぼ同じものが
複数箇所にあるらしく、

定位置でないところで待っていたのです。

目的の電車に乗らないと時間ギリギリになってしまうので、
乗りたくて駅員さんを探しました。

すると、キョロキョロしている私を見て、
きさくな男性が
声をかけてくださいました。

男性「どないしたん?」
私「この電車に乗るんですけど、
介助してくださる駅員さんが見当たらないんです」
男性「言うてるんか?」

私「はい。連絡は乗った駅からしてくれていて、
さっき降りる時の介助はしてくださったんですけど」

男性「下(窓口がある)に行って、伝えてこよか?」
私「ありがとうございます。お願いしてもいいですか?」

で、行ってくださったのですが、
その直後に駅員さんが現われ、
「〇〇(目的の駅)までですよね?こちらです」
と言われて、ここで待機場所のズレに気付きました。
駅員さんも私を探してくれていたようです。

結果的に無事に乗れたのですか、
男性にお願いした際に、
お礼を伝えたとは言え、
私がどうなったかを駅の窓口で
教えられていなければ、この親切な男性は、
私のその後を知らないままです。

これを読んでくださる可能性は極めて低いですが、

この場を借りてお礼申し上げます。
お急ぎだったかもしれないのに、
親切にして頂き誠にありがとうございました!

こういうことがあったと発信することがせめてものお礼と考え、
とりいそぎ記した次第です。

この男性の行為は車椅子生活者にとってとてもありがたいです。

しかも、全ての声かけが質問になっていて、
私に選択を任せてくれたのは
とてもうれしいことでした。

あと、関西弁の響きは初対面でも距離を近づけるので
頼みやすく感じました。

関西圏以外の方が無理に使う必要はないですが、
関西の方はこういう時はかしこまらず、
素の方がいいと思います。

この例に限らず、乗車時に声をかけられることは結構あります。
よくあるのが、電車が到着するタイミングでホームにいるのに、
介助の駅員さんが私のそばにいないケースです。

これは私が介助を申し出た1分後くらいに電車が来たけど、
連携の関係でそれは見送って、次の電車に乗るという連絡が
なされていることで起こります。

すると、乗れるタイミングなのに、
私はじっとしています。
周りから見ると、
「何で乗らないんだ?困っているのではないか?」
となるようです。

さすがに「私はこの次の電車に乗ります」
と言いながら、待っていないので(笑)、
黙っています。
「何か手伝いましょうか?」
と言ってくださったり、
声をかけてこられて、
「駅員さんに言っていて、次のに乗る事になっています」
と言うと、「持ち上げたろか?」
という猛者もいらっしゃいます。

これはお礼だけ申し上げて丁重に辞退します。
「私が乗らないのはおかしい」
と周りが思い始めるのは、
扉が開いても、
私がじっとしている時です。

その時のホームは人の流れがありますし、
私の体重も含めると、100キロ弱になる
簡易電動車椅子を電車内に安全に運ぶには
力のある方、3人が必要です。

私が降りて、杖歩行で乗車し、
空の車椅子を2人もしくは、
力持ち一人が運ぶ形もあり得ますが、
「こことここをもって」
等とお願いしていると、
列車が遅延します。

よって、このケースでは
お礼だけ伝えて待ちます。

声をかけてくれた人と話す余裕があれば、
前述したように、このタイプの電動車椅子は重いので、
短時間で電車内に運ぶというのは危ない
ということまでお伝えすると思います。

このような親切を結構受けられるのは、
駅で聞くアナウンスが影響している
と思います。

「ホームなど駅構内でお身体が不自由な方など
お困りの方がいらっしゃれば、『何かお手伝いしましょうか?』
等お声掛けください。皆様のご協力をお願いいたします」
というのを駅で1回は耳にします。

ところで、今日親切にしてくれた人のこのことが気になっていたので、
帰りに同じ駅を使う際、駅員さんに質問するつもりでしたが、
乗り換えの誘導がそれを許しませんでした。

乗り換えのタイミングが
いつも微妙で急げば乗れる感じ
になります。

2.おまけ情報|駅員によって乗り換え時の運用にバラツキがある

今日は「連絡してあるので急いで乗れたら乗りましょう。」
と案内されました。
私も車椅子の操縦に慣れてきたので、
ホームでもそれなりにスピードを出して、
間に合いました。

他方で、昨日は全く異なる案内でした。
「2分で乗り換えるのは厳しいと判断しました。
この次で連絡しています。
申し訳ありませんがお待ち願います」と。

個人的には冬で寒いですし、
早く帰宅したい思いはあります。
しかし、総合的に考えると、
待つことになっても余裕を持たせる
後者の方法がベストでないにせよ、
ベターだと考えます。

理由は二つ。

第一に、降車駅が中間駅で駅員さんが一人で業務に当たっていること。
前者の方法で間に合って、連絡した電車に乗れればいいですが、
仮に乗り遅れた場合、「1本後の電車になった」と
債連絡する必要があります。

これは降車駅の駅員さんの負担をかなり増やし、
連携ミスを誘発する可能性が高いです。

第二に、乗り換えを急ぐことで私自身が人と接触したり、
ギリギリになると、乗車時も危険なので事故リスクが増すこと。

よって、時間はかかっても余裕を持たせるのがベターです。
ベストは最初の乗車時点から乗り換え時に急ぐのと余裕を持たせるのと
二つの選択肢から
希望のモノを選べることです。

さて、この運用状況から椅子で電車利用する人が
確認すべきポイントがあることが分かります。

り換え時に介助の駅員さんに
乗り換えは急いだ方がいいかどうかです。

また、今日の私の勘違いが示すように、
全てがいつも通りとは限りません。

ここでも降りる際に、介助の駅員さんにどこに行けばいいか、
キチンと確認すればスムーズです。

つまり、大切なのは面倒と思わず、駅員さんに確認を
キチンとすることです。

そうすれば、顔も覚えてもらえますし、
自分が困ることも減っていきます。