科学技術の進歩とそれをカバーする人の力の解決に期待
電車利用時の連携ミスはなぜ起こるか?(原因究明編)|チャレンジド体験談
の続編としてこの連載を締めくくります。
1.人手不足が最大の課題
複数の路線が乗り入れているターミナル駅や路線の発着駅でさえ、
駅員さんはお客の問い合わせ対応までされているので人員が十分ではありません。
更に、それ以外の乗降客数の少ない、ほとんどの中間駅と呼ばれる駅では
一人の駅員さんのみで業務をされています。
この余裕のなさにより原因として挙げた単純ミスが起こっています。
2.短期で解決する方法
企業がこの部分にバイトでいいので人件費をかけて、
人員を確保すれば簡単に解決します。
とはいえ、ここに企業が金を投下
するかというと、現実的ではないでしょう。
参考までに私が話を聞いたアルバイトで乗客の整理や
車椅子介助を専門でされているスタッフの時給は100円未満でした。
場合によっては、車椅子に触れて、その人の安全を確保する
責任のある仕事にしては安いと思いますが。
企業がここにお金をかけない理由はシンプル。
受益者である車椅子生活者が少数で
他がやっていない段階で思い切ってやれば、
差別化になるかも知れませんが、
経済的利益に分かりやすく直結しないからです。
となれば、長い目で考える必要があります。
3.中長期での解決策
「AIに奪われる仕事」と言った議論が盛んになっていますが、
AIやロボット技術がより進歩して、製造コストが安くなれば、
人に代わってできる仕事に積極導入していけばいいと私は思います。
車椅子の電車乗降に係るスロープのセットは動作自体は極めて単純ですし、
乗客の動きを見極めて、タイミング良くセットするということもできるような
ロボットは開発される気がします。
私がそういう分野にいれば、
開発して、ビジネス化したいです。
人はどう使うかという企画などクリエイティブなところと人の心の
機微が分からないとできない単純でない接客サービス
そしてシステムの管理に集中という棲み分けに移行すれば、
車椅子生活者がより便利に電車利用できるようになると思います。
スマホを使って、IoTで乗る駅と降りる駅のロボットに
指令、本人がでよく利用する経路などを登録して、
乗りたい時間の電車に乗れるように介助のスタンバイ
をしてもらえるような世の中もあると思います。
これはニーズがあります。
というのも、人が少ない中で連携してくださっているので、
私自身乗れる電車を連携の関係でこれまで何本も見送っているのです。
安全第一なので当然次の電車でと案内されれば」、やむを得ませんが、
時間という最重要資源を自由に使える幅が減り、好きなように乗りたい
というのが正直な思いです。