個人のfacebookで再発のお知らせをした数日後、
バリアフリーチャレンジの編集長、「しまちゃん」から連絡がきた。

「死ぬ死ぬ詐欺」という言葉が気に入った。
「死ぬ死ぬ詐欺に憧れて」というタイトルで連載しない?

ということで人生初連載スタート!

 

まずはシマちゃんに聞いてみた。
「死ぬ死ぬ詐欺」という言葉を気に入った理由は?

「死ぬ」というのが詐欺になるということは、
つまり「生きる」ということになる。
俺はここにのりちゃんの「生きたい!」という想いを感じた
との返答。

へ~なるほど~!

実は「生きたい」と深層心理で私は願っているのか?
そのように捉えたしまちゃんの感性に正直、驚きだった。

私としては「死ぬかもしれない…」
と報告したのに病気が治って、
5年生存率とかそういう枠組みから外れて
「あれっ、まだ生きてるじゃん!心配して損したわ!」とか
「実はただ注目を浴びたかっただけじゃないの?」
などと言われるのが怖かった。ただそれだけだった。

この期に及んでも人の目が気になり
自分がどう思われているのか…気になってしょうがなかった。

ここまでの文章の中に、たくさんの「死ぬ」という言葉が出てきている。
よく言われているように日本では、「死」を語ることがタブー視される傾向があり、
「死」についてオープンに語られることがあまりない。

自分が病気になり、先行きがあまりよくないと知ったとき、
FBで日常を発信する場合に病気を切り離すことはできなかった。
病気のことは隠したくはなかった。
やっぱり病気になって感じた思いも含めた自分の人生も
これまで繋がった人たちには知ってもらいたいし、
共有したかった。

「死」について思うことあれこれも楽しく発信したかった。
みんなにどう思われるか気になりつつも知ってもらいたい!
みんなと繋がっていたい!

(人間ほんとわがままだとつくづく思ってしまう…)

きっと、この「知ってもらいたい!」「繋がっていたい!」ということが、
しまちゃんのいう「生きたい」という想いなのかもしれない。

考えてみれば「人間一人じゃ生きていけない」と人一倍強く思い、
(障害のある)娘を連れてたくさんのコミュニティと
繋がりを作ってきたのは自分だった。

これからこの連載をとこまでどう続けられるかわからないが、
しまちゃんから「徒然なるままに」という言葉をもらったので
「そこはかとなく書きつく」っていこうと思う。

投稿者プロフィール

大西紀子
大西紀子
知的障害&自閉症の娘を持つ母
卵巣がんと共存人生
手話通訳士に憧れる井戸端手話の住人
専業主婦天然枠代表