私と島本さんは、スペシャルオリンピックス(知的障害の方のための国際的なスポーツプログラム)
のコーチと広報委員長という間柄です。

 

 

 

 

 

 

 

そのご縁がきっかけで島本さんからインタビューの依頼を受けることになりました。
島本さんの主催する「バリアフリーサロン」という集まりにも
何度か参加させていただきました。

そんな島本さんから、ライターの依頼があったときに実は少し躊躇しました。

なぜなら、自分の書いた文章が不特定多数の方の目に触れるからです。
SNSではハンドルネームで通していました。

それを察した島本さんは「いつものハンドルネームでの投稿でもかまわないですよ。」
と言ってくださいました。

しかし、島本さんのこのサイトへの思いやその真剣さを知るにつれ、
私も自分の発言にきちんと責任を持たなければいけない
と思うようになりました。
それで実名でお引き受けすることにしました。

 私は仕事柄、発達に課題を持つ方々やその保護者の方と出会うことが多く、
「支援学校卒業後の生活」に深い思いを寄せています。

保護者が持つ情報量やネットワークの格差が、
卒業後の子どもの生活の質に直結しているという現実があります。

そして障害のある人たちの「豊かな余暇活動」を保証する場の少ないこと、少ないこと!

例えば、スペシャルオリンピックスの活動でも、体育館が使えず
代わりの場所もなく、練習できないことは多々あります。

新しく人間関係を広げていくことに難しさのある人たちにとって、
卒業後も自然に人間関係が続く場があることや、
地域で活動できる環境を整備することは、実は大変意義のあることだと思うのです。

 これから私が書こうと思っていることは、
支援学校卒業後を見据えた「就労」や「余暇活動」について
です

また今の日本の社会の仕組みとしてドロップアウトした人の敗者復活が非常に難しい
という現実があります。大人のひきこもりは見えにくいだけで実がとても多いのです。

「8050問題」に政府はようやく動き始めました。
しかし、実はひきこもりの高齢化の問題は専門家の間ではずっと前から言われていたことなのです。

この「大人のひきこもり」の方々への支援のことも書いていこうと思っています。

「大人の」というところがポイントです。
スクールカウンセラーも学校のサポートもない成人期のひきこもりの子どもを
家族で抱え込んでしまいがちな構造には、
孤立する障害者家族と共通するものがあります。

 思いを込めて一生懸命書きますね。

読んでくださった方の中から共感してくださる人や
関心を持ってくださる人がひとりでも増えるならばライター冥利に尽きます。

※代表注:冒頭で触れられている島本が実施したインタビューをご覧いただけば、
大隅さんの人となりがよりわかります。こちら(←イクリックするとンタビュー記事にリンクしていますので、
)よりお手すきにご覧下さい。