こんにちは!(^^)! トトロの森です。
ここまでの歩み
今回は自分の職業アイデンティティについて考察してみます。
私は療育に携わって10年目です。
このあたりでぐっと専門性を高めたい
自分は療育で何がしたいのかを考えたいと思っています。
というのも、これまでの10年はまず療育を知ることに重点を置いていたからです。
だって療育の理論やアプローチって本当にいっぱいあるんですよ。
わたしは色々なデイサービスで働いてきました。
職場は一本に絞らず一度に療育施設をあえて掛け持ちしたこともあります。
10年前から療育施設は内容がバラバラだという指摘があったので、
行動療法が基盤であるABAが主軸のところから、太田式発達理論、発達支援の音楽療法、
幼児教育で有名なモンテッソーリ教育や、七田式。
そして、見守りと送迎が主なサービスの施設など
特色の異なる多様な場で働いていました。
プライベートでも、講演会で興味を持った先生にアポイントメントをとって、
京都教育大学や甲南女子大学、神戸大学を訪問しました。
ボランティア施設では発達障害児の性教育を1年間勉強させて頂きました。
休みの日は必ず講習会に行って勉強していたので、
資格試験も2つ通ったし、能動的に動いていたと思います。
これからにむけて
しかしですね、一見能動的に動いていても、
「芯となる部分が育っていない」という思いが自分を襲うのです。
新村出編 広辞苑第7版によると、
専門とは、特定の分野をもっぱら研究し、担当すること。
専門家とは、ある学問分野や事柄などを専門に研究・担当し、それに精通している、とあります。
プロフェッショナルとは、専門的、職業的。職業としてそれを行う人、とあります。
研究とは、よく調べて真理をきわめること、とあります。
音楽療法士と臨床心理士という資格を持っていますが、
何がしたいのか解らない。深まっていかない。
療育の世界に入ったとき恩師から「10年選手だよ。まず向いてないと思っても10年頑張るんだ。
10年頑張ったら辞めてもいい。でも10年頑張ったら向いていなくても何かしら得ているから」
と言われていました。
今、その10年ですがまだまだ物足りないし、
やはり子どもは可愛いし、自分は療育で成長していきたいと思います。
「療育=音楽×心」という図式が私の中にあり、
自分としてはこの2本立てでいくつもりです。
ざくっとしていますが、療育で出会う子どもの中で、音楽が向いている子には音楽療法、
心のケアを重視しなければならない子には臨床心理といった感じなんです。
今の自分に足していくなら、やはり研究でしょうか。
資格にも今はあまり意味を感じません。
保育士や無資格者でも臨床心理士以上に子どもの心に寄り添える方がいて
凄いなぁと思います。
取得するのに私はとても苦労したのですが、まだ活かしきれていない・・。
資格って何だろうなと思います。
また、今は切り離して考えたいのが、他者の評価です。
社会で働いているし、上司の指示に従っているので、そういうものとは思いますが、
今はかなり自分の意見を封じ込めていますね。
療育も仕事も見習いの最中なので仕方がないのは分かりりますし、
それで勉強ができる恩恵もあります。
ただ、上司や他者が言っている言葉や考え方に振り回されないように頑張っています。
自分と同じ人なんて一人もいないのだから、
自分の中の意見は消してしまわず、自分のなかで積み上げていくことも大事だと思います。
さて、迷いながらの療育ライフですが、
これらの葛藤は、きっと私を成長させてくれると思います。
これからもとにかく一歩ずつ、私なりに勉強していきます。
投稿者プロフィール
- 療育施設勤務(音楽療法士/臨床心理士)
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