この分野を成長市場と捉える柔軟な発想を持った参入者の増加が必要

段差をなくすためにスロープを付ける、エレベーターを設置する

という典型的なイメージからすればオシャレとバリアフリーは、

一見無関係と思われるかもしれません。

障害があってもオシャレをしたい

しかし、「チャレンジドが暮らしやすく」という本質
からすると大いに関係があります。

話の前提として、障害があってもオシャレをしたい
という思いを持っている人は少なくないと私は思います。
色んな種類の障害の中でも後述するように、
肢体不自由者は制約を受けやすいので
今回も私の障害を事例にこの問題を考えます。

手足が不自由であることにより、
健常者よりヘアスタイルが作りにくい。

服を着替えにくいなどがあります。

が、これは時間にゆとりを持って動けばいいので

大きな不都合を私は感じていません。
大きいのは、買い物に行くのが
難しいということです。

 

学生時代はバイトで月に稼ぐ10万円くらいのお金のうち、
4割くらいを服代に充てていました。

さて、買い物の部分は「まぁ、そうだよね」
とご納得頂けると思います。
今はネットで大体のものを購入できます。

事実、本で中見できたり、
視聴できれば音楽も オンラインで済ませます。

選択肢がない現状

しかし、服は実物を見ないと私は嫌ですね。
ところで、買い物以外にモノそのものに
付随する問題があります。

典型的なのが靴です。

私が履く靴には選択肢がほとんどがありません。

なぜなら、多くの片麻痺患者がそうなのですが、
安全に歩けるように、補装具というモノを麻痺した側の足に装着しているからです。

この補装具をマヒした足に装着することで、
左右で足のサイズが、
異なるという事態が発生します。

つまり、左右でサイズの違う靴が必要になります。

また、補装具を装着していると一般的な靴を履こうとしても
ひっかかってしまい、履けません。

つまり、普通の靴とは異なる機能を持つ靴が必要になるのです。

作ってもあまり数が出ないため採算割れするのでしょうが、
この種の靴は画一的でデザイン性は無視されています。
何とかマシなものを見つけて私は長年履き続けております。

これは私のケースですが、障害特性に応じて様々なバリアがあるので、

誰もが身につけられるユニバーサルなプロダクトが求められます。

 

「その中で障害があっても、
クールなものを」というコンセプトで
モノづくりをされる方も登場し、
面白くなってきてると思います。紹介しているので

こちらもクリックして併せてご覧くださいチャレンジド支援の先駆者(3)  NPO法人 ピープルデザイン研究所」
しかし、供給量が少なくまだまだ高嶺の花です。

身体機能の低下した高齢者も含めて考えれば、
この分野は成長市場ということもでき、

柔軟な発想を持った参入者が増えれば、

価格も下がり、win-winです。