たった一人の行動から世の中は変わる

私の実体験を記事化することが多いので、
電車利用に関する内容が多くなっています。

電動車椅子を使い始めて2年目で
電車の利用頻度が飛躍的に増しました。
多くのことに気が付いたので、
旬のうちにどんどん書くことにしています。

1.状況の概要

電車に乗る際に良く遭遇する場面として、
乗れるタイミングで電車が来ているのに、
駅員さんの介助がなく、
その電車に乗れないというのがあります。

電車到着の5分前以前に駅員さんに介助を申し出れば、
アクシデントがない限りこのようなことは起こりません。

家から最寄り駅に時間を決めて出かける場合は時間が読めますが、
出先で私は逐一時刻表を見て、
「この電車に乗る!」と決めて
動くことは少ないです。

約束などがなければ、
ひとまず駅に向かって
乗れなければ次の電車でもいい
というスタンスです。

この場合に電車到着の2分前とか
微妙な時間に駅に着いて、駅員さんに介助依頼
をする状況が生じます。

駅に寄りますが、ホームには1分あれば概ね出られます。
このケースでは、駅員さんはギリギリと判断して、
既に次の電車に乗せる前提で降車予定駅と
連携を取っています。

私は1分後に到着した電車を見送り、
次の電車に乗ることになります。

2.自分の中の違和感を大切に

安全に乗車でき、連携ミスなく、
降車駅で駅員さんがキチンと
待機していてくださる方が
安心できるので私は乗れるタイミングの
電車を見送ることになっても構わないです。

しかし、「これ何とかならないかなぁ」
という違和感を覚えることが何度かありました。

多くの駅で電車のダイヤが電光掲示板に表示されています。
ですので、直近の電車に乗ろうと思えば乗れるけど、
厳しいから次のになるやろうなぁという予想はできます。

ただ、実際そうなると確定的に分かるのが、
電車が来ているのに、駅員さんが来ないで
電車が行ってしまう時点だったのです。

前述のように次の電車になるというのが予想に留まるのは、
ギリギリでも稀に乗せてくれるケースがあるからです。

3.こうした方がいいと想うことは伝えてみるべき

そこで私はこうしていただいた方が
利用する側としては助かるという
改善提案をしました。

具体的には、可能ならば、介助を申し出た時点で
どの電車に乗ることになるのかを教えて頂きたい
と駅員さんに伝えました。

それまでにこれをしてくれている駅員さんはいたし、
一本見送って、次の電車を待つ間に来てくれた駅員さんと
話す中で「寒い中待っていただいて申し訳ありません」
と話しかけられたので、「いえ、さっきのはタイミング的に
微妙でしたし、降りる駅との連携の兼ね合いがあるのは
承知しているので問題ないです」と答えました。

それに続けて、「ただ、私が介助をお願いした時点で
1本後の電車に乗るという連絡をされますよね?
そうであれば、その時に一声一本後になりますと
伝えていただけると助かります」
と加えたのです。

駅員さんは「なるべくすぐに乗っていただきたいのですが、
列車がどこを走っているかを確認して、その状況で
決めています。おっしゃった対応は可能ですので
次からそのようにご案内しますね」

と提案を受け止めてくださり、
その駅員さんは次からそうしてくれています。

他の駅員さんでその案内をしてくださらないケースに
遭遇すればまた言うつもりですし、
私からも何分の電車になりますか?
と聞くようにしています。

完全に私一人の中の違和感荷基づいて
つまり主観で動いています

出発は自分はこの方がいいと思う、
ですが、その後対象を他の車椅子利用者に広げた上で
やっぱりその方が便利だろう、と判断し、
提案という行動に移しました。

この段階の判断も他の方もこうだろう、
という主観です。

この主観が合理的でないなら、
提案した時点で
「いや、そう言われましても」
とストップがかかるはずです。

私はアクティブなのでこの方がよい
と感じたら、その感覚に基づいて、
まず伝えるところまではします。

読者様もそのように行動して頂くことで
 障害の事に限らずに世の中はより良くなる
と考える次第です。

投稿者プロフィール

島本 昌浩
島本 昌浩
バリアフリーチャレンジ!代表
challenged-view編集長