発達障害とは、生まれつきの脳機能の発達のかたよりによる障害です。
生まれつきの脳機能障害が原因であり、
愛情のかけ方や育て方など生育環境が原因となったものは含めません。
つまり…
親のしつけによるものではありません
【発達障害】
自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、限局性学習症(学習障害)などを含む総称です。
発達障害自体は、診断名ではありません。
①ASD:自閉スペクトラム症
●人との関わり方が苦手
●コミュニケーションがうまくとれない
●こだわりがある
●1番がいい
●融通がきかない
●想像力が乏しい
【スペクトラム】
あいまいな境界をもちながら連続していること。
自閉症スペクトラムは、症状のあらわれ方、程度、年齢などにより変化したり、重複したりするため、スペクトラム(連続体)としての考え方となっています
そういう意味では、自閉スペクトラム症は程度が小さいか大きいかのちがいで、みんなもっているものとわたしは、考えています
最近では、得意なことと苦手なこととの差が「凸凹がある」と表現されるようになりました。
得意・不得意の程度が大きいのです。
凸凹ちゃんは、この凸(強み、得意な部分)と凹(弱み、苦手な部分)の差が大きいから、生きにくさを感じます。
②ADHD:注意欠如/多動症
不注意・多動性・衝動性などのうち1つ、もしくはいくつかが基本症状としてあり、国や地域にかかわらずおよそ5%程度の有病率といわれる。一般的な数の教室には、2~3人がいることとなる。
「のび太くんとジャイアン」二人ともがADHDといわれています。
実際にのび太くんとジャイアンで例えてみます。
(1)不注意優勢型:のび太くん
うっかり・ぼんやり・計画性がない・片付けが苦手・忘れ物が多いなどの特性がある
(2)多動-衝動性優勢型:ジャイアン
落ち着かない・ルールや順番を守れない・言葉で伝わらないと手が出るなどの特性がある
(3)混合型:1人の人間の中にのび太くんとジャイアンが混在している
(1)と(2)の両方の特性をもつています
③LD:限局性学習症
「漢字が書けるのに読めない」
「音読できるのに漢字が書けない」
LDは、おおまかに
①読みことのむずかしさ
②書くことのむずかしさ
③計算する・推論することのむずかしさ
の3つにわけられます
知的な部分は、ひっかからず学習面に困難さをいだいている…
認知のかたよりから生じる能力のアンバランスさ、といえると思います
たとえば、
●音読する力はあっても書くのが苦手
●ある特定の教科だけ苦手
このような場合、知的に大きな遅れはありません
だからこそ、気づくのに時間が かかってしまいます
●ふだんの会話はスムーズなのに教科書を音読するとたどたどしいから「お友だちにからかわれてしまう」
●先生の質問にはスラスラ答えているのに、黒板に書くことができず「なまけてみえてしまう」
●答えはわかっているのにテスト用紙には「ひらがなしか書けない」からテストの点数がとれない
★ADHDとLDのちがいとして…
わかっているけどできない(自分の行動をコントロールできない)のがADHDで
わからないからできない(読み書きなど学習面で難しい)のがLDです
また、①自閉症スペクトラム、②ADHD、③LDは合併症をおこすことがあります。
わが子は、3人とも合併症をおこしています。
それにより、なにが原因で問題がおきているのかわかりにくいことがあります。
つまり、なにが言いたいかというと…
発達凸凹ちゃんは…
●見た目では、わかりにくい
●「困った子」ではなく
どうすればよいのか「困っている子」
なのです。