Giftの仕事はね、「社会科の先生になることだと思うんだ!」
 何か確信があったわけではなく、そうなるんじゃないかというひらめきに近いものが突然湧いてきたのです。
先生
 実は、私自身社会科の先生になりたいと思っていた時期がありました。
 ステキな社会科の先生がいてその先生に憧れたということではなく、事実はその逆で、遡ると、中1のときの社会科の先生が強烈な先生で、その時のインパクトが強くて、社会科の先生の影響力をもっと良い方向に使えないかと子ども心に感じていました。
 その先生の何が強烈だったかというと、先生は太平洋戦争の経験者で「わしは、戦争で人殺してきたんだぞ」が口癖の、かなり年配だったその先生は、私たちに対して威圧するような感じでよくその言葉を発したのでした。授業を聞かない生徒に対して、お前達のことなんて怖くもないということが伝えたかったのかもしれませんが、真意はよくわかりません。
 戦争で人を殺すという経験が人にどの様な影響を与えるのか想像もつきませんが、そのことを恐ろしいと思ったと言うよりは、その言葉を授業で毎回繰り返し語られることが怖いと思った記憶があります。
 せめて戦争の体験についてその先生が語ってくれたら印象も変わったのかもしれませんが、授業は教科書どおりに進められたのでした。
 そのときに思ったのかその後で振り返って思ったのかすら今は定かではありませんが、社会科の先生とくに中学時代の社会科の先生は大事な役割があるかもしれないと!
中学生というまだ子どもとも大人とも言えない時期でしかも義務教育の時期に、何を学ぶのかということはとても大切だと思っています。
 その中でも、社会科の先生になりたいと思った理由は、正しく社会を理解することが、この社会を生きていく上でとても大切なことだと感じているからです。
 ここからは私の独自の考えなので、社会科の本当の先生からみたら何を言っているのと思われるかもしれませんが、そんな考えもあるのかと思いながら読んでいただけたらと思います。
 社会科の科目は地理と歴史と政治経済と倫理に分かれますが、どれもとても密接につながっています。
 そして、それが様々な社会課題に繋がっていると最近感じています。
 例えば、地理ですと、その地形の特徴が気候に影響し、その気候によ産業に影響し、住む人の文化に影響していることが見て取れます。
 同じ様な気候であれば、世界の離れた地域でも同じ様な作物が取れたり、産業が発展したりしています。
 そして、地理的に厳しい環境に暮らす人たちにとって、豊かな地域では当たり前のことが当たり前ではないのです。それらが文化や思想になって影響しているのだと思います。
 例えば、北朝鮮が豊かな国であればあのような状況になってはいなかったと思うのです。
紛争が起こっている地域では、地理的な環境が少なからずあるのではないでしょうか。
 歴史についても、繰り返すとも言われていますが、世界的に情報が発達していない時代であっても同じような時期に同じようなことが起こっているように思います。
 それは、その時代の政治や経済と大きな関係があります。
経済や政治は流れがあり、私たちはその渦中にいるため受け入れるしかないと思ってしまいますが、歴史などから動きを予測することも流れを変えることもできるのでは
 また、その根底には倫理感という人の根本的な思想が流れていると思うのです。
平和
 残念ながら、私たちは社会科を断片としてしか学んでおらず、多面的に見ずに、それぞれの単独科目としてバラバラな情報として社会科を学んできています。
 そのため、社会で起こっている問題に対して背景を考えずに判断をしてしまっているような気がするのです。
 ひとつの問題をそれだけで見ているとわからないことも、地球規模で多面的に考えて時間軸も今この瞬間の点ではなく、過去から未来に続く時間の中で捉えると、見えてくる世界が違ってくると思っています。
 今の教育のカリキュラムについてとやかく言うつもりはないのですが、そういう多面的な視点で社会科を学べる機会があると、社会に対しての興味も深まり、もっと他者の課題についても関心が深まるのではないかと思っています。
 Giftとして、2月よりフリースクール自由な学校ころころ」をプレオープンします。(本格オープンは5月の予定)
 この中で、私自身の夢でもあった社会科の先生として、子どもたちにこの社会で大切なことを共に学び合える時間が過ごせたらと思っています。
 地理や歴史や経済や政治そして倫理は、この社会の文化をつくりだしています。表面に見えている問題だけを見るのではなく、その背景になっている様々な社会を知り、その上で今起きていることを理解し、さらにこの先の未来を想像して、今の社会でできることをGiftの仕事としてできれば良いなと思っています。
 その中でも特に、お金に関する学びの場を今後も開いていきたいと思っています。世界中に流通するお金の量は同じでも、その流れが変わることで隅々にまで希望が行き渡ることを願って、小さなところから活動を始めていこうと思っています。
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 そんなことを考えていたら、
Giftの仕事は、「社会科の先生になることなんじゃないか」という想いが溢れてきたのでした!