ハードはユニバーサルデザインにすること自体がオシャレという時代になるはず
肢体不自由者が出かけるには、自分自身の移動能力の獲得が前提。
私の場合は、介助者がいる時は車も使う。
いなければ、電動車椅子に公共交通機関を組み合わせる。
更に、状況に応じて車椅子から降りて杖歩行でトイレに行ったりもします。
近所なら電動車いすのみで完結しますが、人生を楽しむには、遠出も必要。
よって、利用頻度が高い電車の乗降や電車内の座席の譲り合いを例に
チャレンジドの外出に関する記事を書きました。
ハードのバリアフリーについて
電車内の問題は車いすごと乗り込むなら表面化しません。
他方で、移動手段だけでなく、外出先がどうなっているといいか、
ということがあります。
ハードのバリアフリー化が進んでいる大型の商業施設やオフィス以外で
私が個人的に街がこうなっていれば、チャレンジドのみならず
誰もが楽しめるのではないか、という視点から飲食店と
音楽好きなのでライブハウス(音楽ホール)に絞って提言します。
ビジネス面からバリアフリー、ユニバーサルを考える
知人に飲食店経営をされている人がいる方は、是非この内容を伝えて下さい。
一つはトイレの問題です。私のような肢体不自由者が出かける場合、
まずどこに行くにもトイレの状況は気になります。
最近は少ないですし、事前に確認してそうなら私は行かないですが、
和式トイレは身体能力が低い人の多くは困ります。
洋式トイレは高齢者もお客様にしたいなら必須。
![](https://barrier-free-challenge.comblog/wp-content/uploads/2017/04/38d9d7f4eb63544355603c3e62e8f619-150x150.jpg)
車いすのまま入店できるには、入口や テーブル間の幅などが必要
その他の構造について。
自力で越えられない段差⇒助けてもらう
大型商業施設内の店に段差があることはあまりありません。
しかし、飲食店やライブハウスでは雰囲気を出すために、
あえて段差を設ける設計を結構目にします。
この場合、車いすは苦しいです。
対処としてはスタッフの力を借りるか、
同伴者に力のある人がいれば助けてもらいます。
具体的には、車椅子ごと担いでもらうか私のように多少歩行能力があり、
中で可能なら車いすを使いたいなら、私自身は降りて、
重さを軽減して車椅子を運んでもらいます。
このように、最低限のハードが整備されていないと、
チャレンジドは気疲れします。
補完的にソフトの力を借りるとしても、手伝って頂く側には遠慮もあります。
これが社会の空気が自然に「手伝うよ」であれば、
私はその善意に最大限の敬意を払い、感謝して街に気軽に出かけます。
今回はハードについてです。
店をおしゃれにするためにバリアを残す構造は古くなると私は思います。
むしろ、見た目のオシャレさも維持しながら、バリアフリー、
ユニバーサルデザインにすること自体がオシャレな時代になるはずです。
この発想で店舗を作れば今ならまだそれで差別化できます。
肢体不自由者や高齢者は行ったら疲れる店には行きません。
逆に言えば、オシャレでバリアフリーの店が少ない中、
そんな店があればもうそこしか行かないです。
つまり、絶対的なファン、リピーターになります。
集客面からバリアフリーを考える視点です。
飲食店とは比較にならぬほど、事前のリサーチが不可欠なのが、
ライブやスポーツ観戦で行くエンターテインメント施設です。
![](https://barrier-free-challenge.comblog/wp-content/uploads/2017/04/b894f111b553b52adc14d92684c1df43-150x150.jpg)
身体機能的に飛び跳ねたりできないので 視野の確保される車いすスペースであれば、 十分に楽しめる
野球、サッカーはスタジアムに
車いす用のスペースが大体あります。
一方、ライブ会場はスタジアムほど整備されていません。
前の人が立ち上がっても(普通立ち上がりますが)
きちんとステージが見える場所に
車いす用のスペースがある会場もあれば、
見にくいところもあるようです。
ようですというのは、私は見ることができるように
段取りできた場合しか行かないので、伝聞だからです。
チャレンジドがエンターテインメントを楽しむという部分には
様々な要素が絡んできます。
まず、ここで私が言うライブというのは、クラシックでなく、
スタンディングで踊ったりして楽しむものです。
そのためスタンディングエリアというのが最初からあります。
それしかないものへは普通は参加できません。
稀に、主催者側の意向でスタンディングエリアに丘のような
車いすエリアが設置され、楽しめる場合もあります(多くのアーティストが集まるフェスですね、大体)。
しかし、これを各アーティストが個別でやることはほぼないです。
となると、自動的に参加できるのは、車いすスペースのある会場でのものか
座席になっている2階席のある会場でのものになります。
ただ、後者は、が最前列で観られないと、
前の人が立つのでステージが全く見えない。
よって、車いすスペースの整備されたライブ会場を増やして欲しい
というのが音楽好きの私の切実な願いです。
個人的な思いを書いたので、感想を頂けれますとありがたいです。
人口に占める障害者の比率6%強。
肢体不自由が見た目で分かりやすいのであえてこういう書き方をしますが、
上記割合の人が楽しめるライブが普通になったら
日本はかっこいいと思います。
エラー: コンタクトフォームが見つかりません。
投稿者プロフィール
![島本 昌浩](https://barrier-free-challenge.com/wp-content/uploads/a93d1d6d7534d5fc65621e5c72d3630c.jpg)