チャレンジドは自分で工夫できることを常に考えつつ自分一人で問題を抱え込まず、一緒に考えてくれる味方を作る方針で生活する
今回は「書くこと」と「食事」の場面における工夫です。
左半身麻痺(医療分野では「左片麻痺」という)
の後遺症により私の左手は使いものになりません。
病前、食べるのと蹴るのは左利き。
書くことと投げるのは右利きでした。
変則的なのは、右で書くようにと小さい頃矯正されたためです。
つまり、私は左利きですが、右も使えるように教育されました。
これは不幸中の幸いでした。
片麻痺になると、リハビリで麻痺のない側(「健側」という)
で麻痺側の働きを補うために「利き手変換」を行います。
もとから健側の右手も使っていたことに加え、
食い意地も手伝い、私は実にスムーズに右手で箸を
使えるようになりました。
ここまでは片麻痺になると誰もが経験するはずです。
更に、日常生活を快適に過ごすために私は色んな工夫をしています。
片手での筆記
紙を押さえられないため、キレイに書きにくいです。
どうされますか?
私はL字型の文鎮を父の仕事上のツテで作ってもらい、より速く、よりキレイに書けるようにしました。
(写真UPしようと思ったのですが、最近使っておらず行方不明です・・・)
片手での食事
これには器を持って食べられない不自由があります。
私は障害によってイライラすることは
まずありませんが、この場面におけるストレスは大きい部類に入ります。
他の方に話を聞いても「もう一度茶碗を持ってお茶漬けを食べたい」
などこの動きについての執着は強いようです。
私の場合、人と食事するとき、行儀悪いと思われるのが嫌です。
行儀良くするなら、
テーブルに口を近づけるのは論外。
姿勢を正したまま器の中身をうまく口まで運ぶしかありません。
しかし、運びやすいモノばかりではない。
また、テーブルの上の食器の中のものをスプーンで
食べようとすると食器が滑って動くことも多いです。
自宅での食事では解決策として、重くて安定性のある食器を使っています。
これは食事に行った飲食店で頼んで譲って頂きました(有料)。
また、姉からの情報提供で、滑り止めのシートも
試しましたが、これはお蔵入りとなりました。
どのようなものであれ、どうすれば快適になるか、
を常に考える視点が障害の種類を問わず
チャレンジドには不可欠です。
他方で、自分の障害によって生活上困っていることは、
信頼関係を築いていきたい人にはどんどん言っておく
方が良いと私は考えています。
そうすれば、前述のように周りの人が
情報提供してくれるからです。
また、相手が一緒にいる時、何を手伝えば良いかわかるので
双方の不安軽減になります。
チャレンジドは自分で工夫できることを常に考えつつ
自分一人で問題を抱え込まず、一緒に考えてくれる味方を作る
方針で生活するといいと思います。