小さな事の積み重ねで世の中は変わっていく

バリアフリー推進のための優先順位」という記事で予算的に制約があることを踏まえて、
私は以下のように整理しました。

1.「誰もが」過ごしやすい環境を目指す『ユニバーサルデザイン』
を実現するには、現状の短所を潰していく『バリアフリー』の視点が有効。

2.当事者のニーズを汲んで正しい知識をもって

整備しないと結果としてバリアフリーでないものができあがってしまう。

3.正しい知識を普及させるソフト面におけるバリアフリー が最優先課題

バリアリーの暮らしやすい世の中の実現に向けて、優先順位の高いモノから手を付ける。

 

バリアフリーについて大きく捉える、身近なレベルでバリアフリーを実現するには、

という二つの視点で私は記事を書いています。

今回はこの両者を融合したような内容です。

さて、どうすればソフト面におけるバリアフリーが進むか?

ソフト面におけるバリアフリーは、
「障害のある人をサポートする側とサポートを受ける側の間に、
心理的な壁がない状態」で、
ニュアンスとしては、“心のバリアフリー”と言われているモノです。

この状態ならば、 障害がある側とない側の相互理解が進みます。

そうすれば、どういう環境でチャレンジドがより快適に過ごせるか、
というハード面におけるバリアフリーも進むはずです。

では、ソフト面におけるバリアフリー促進のための第一歩について。

キーワードは「知ること」です。

ソフト面におけるバリアフリーの第一歩は「障害者の障害特性」を知ること

これまで、脳卒中による片マヒという限られた障害ながら、
私の経験してきたことを題材にして「肢体不自由」という障害特性
について詳しくお伝えしてきました。

ただ、明らかに他の障害についての情報が不足しています。

この状態で「誰もが暮らしやすい世の中を実現する!」というのは
詭弁でしょう。

そこで、他の種類の障害の関係者に取材し、記事にしています。

 

これは先行して、メー-ルマガジンで配信したインタビューをまとめています。

既にブログ記事になっていない方のインタビューを相当数実施済みなので

今後も充実していきます。

さて、チャレンジドとの関係性を語る場合、障害特性の情報は外せません。

相手への理解が深まればハード面におけるバリアフリーは進み、
サポートする側とされる側のコミュニケーションも深まります。

ここで、

 1.サポートできる人は、チャレンジドに限らず困っている人を見かけたら
とりあえず、「何か手伝いましょうか?」と声をかけてみる。
2.チャレンジド側も、受け身で待たず、
ヘルプが必要な状況なら、自分から求める。
3.更に、継続的なお付き合いのある人には、障害特性について
ある程度伝えておく(知ってもらっておく)

以上を具体的なアクションの柱として提案します。

高齢者も潜在的チャレンジドと位置付けている私としては上記に加えて、
今からすぐにできる以下の提案も加えます。

既に実践済みの方も多いかと思いますが、障害の有無にかかわらず、

多くの人が自分の住んでいる地域で出会う人と挨拶を交わすようにする。

挨拶は「コミュニケーションの基本」と考えます。

私は散歩をする際は、すれ違う人全員を目指して
(遠い距離の人は控えますが) 自ら挨拶をします。

私は目立つので何日か続けていると効いてきます(笑)。

朝夕の通勤の人は難しいですが、掃除されている方、

犬の散歩中の方などは少しずつですがお話できるようになっていきます。

存在を認識して頂けているということで関係づくりの第一段階クリアです。

朝6時台に歩いていて話かけて下さるのは、だいたい年配の方です。

余談ながら、私はなぜか年上の方に気にかけて頂ける事が昔から多かったです。

これに障害が加わってるのでフランクなおば様に病院で、「この後モーニングいこか?」
と逆ナンパ?されたこともあります(笑)。

さて、存在を認識されて、接触頻度が増えれば、自然と以下のような話になります。

若くて障害があると、「事故?大変やねぇ」と言われ、
「いえ、病気なんです。実はこういうことで」と。

その中で例えば、以前書いた発作の話なんかも出します。

最終的に「気を付けて歩かなあかんで」となります。

存在を認識→話せる関係→障害特性も知って頂ける→仮に転んだりして困っていたら助けてくれる

このような好循環が地域で生まれることが期待できます。

これは、私のようなケースだけではないです。

子どものいる家庭や認知症の患者のいる家を把握でき、声掛けなどがしやすくなります。

挨拶がきっかけになって地域の見守る目が養われるということです。

始まりはこういう小さいところだと思います。

それがひいては、地域コミュニティを守る
ことにもつながり、メリットが大きいです。

挨拶の輪を各地で拡げて、暮らしやすい世の中を共に創りましょう!